戸田光太郎の21世紀日記 2001年
- 2001年2月3日
２００１年
２月３日（木）
- 朝、ロンドンの金融界で働く日本人Tさんが僕の宿泊するホテルに来る。
彼は今回私用で帰国していたのだが、お互いの時間が合わずに、結局、成田に移
動する時間を使って互いに近況報告しよう、ということになって、わざわざいら
してくれたのだ。
Ｔさんが都合してくれたチケットで二人、フランスのリオンまで日本ＶＳジャマ
イカ戦を観にいったのはもう３年前である。
僕は当時、フランスからの帰途、水疱瘡を患って大変なことになっていた。
ロンドンで、オックスフォード大学出の美人為替ディーラーとややこしくなりそ
うな一歩手前でもあった。しかし、彼女はニューヨークのウォールストリートに
彼がいて、…でも彼には妻子がいた。彼は本気で彼女と一緒になろうとしてい
て、彼女は揺れ動いていた。
素敵な彼女ではあったけれど、僕は心底夢中にはなれなかった。
結局、関西空港をベースにロンドンを往復していたリエに惚れていた僕は遠距離
恋愛に最後まで耐え、ディーラーの彼女はロシアの通貨危機とニューヨークとの
遠距離恋愛にも耐えて、多分、今ごろはマンハッタンで晴れて離婚した彼と住ん
でいることだろう。
おっと。
僕は我にかえり、タクシーで京成上野に向かい、スカイライナーで成田に向かっ
た。
社中、Ｔさんとお喋りをし、Ｔさんの家族の写真を見せてもらい、パリの不味い
鰻屋の話になって、当然のことながら鰻を食べたくなった。
Ｔさんは成田空港第二空港ビルで鰻を食べる、と宣言し、僕もシンガポール航空
にある第一航空ビルに行くと、鰻を食べた。
シンガポール航空のビジネス・ラウンジでＰＣを叩き、酒を飲み、機上の人と
なった。
爆睡する。
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