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管理人:みや   
No.4  14Apr.2001〜

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 戸田さんの新連載「アジアの路上で」遂に始まりました。第一回はいかがでしたか。世界を股に掛けた、いつもの「戸田節」が毎週読めるとはうれしい限りです。みなさんも乞うご期待の程....。
 私の近況、ここのところ、取り組んでいた仕事もうまく運ばず、鬱々と日々を送っていました。先日、やっとその片が付き、自分に慰労するつもりで入った近所の地酒バーで、えらいもんを飲ませて貰いました。九州は宮崎、西都の地焼酎の蔵で漬けられたという梅酒です。
 その蔵の芋焼酎も、もちろん素晴らしいスピリッツです。戸田さんが「欧州の路上で」で書かれているように、良い酒は「飲む自然」一口含むだけで、それが仕込まれ、熟成された自然風土が目の前に広がるような気がします。この梅酒は、その蔵の庭に咲いて実った梅で、蔵の極上焼酎を惜しげもなく使って漬けられた逸品です。
 まさに、「飲む自然」のエッセンス、目の前にまだ見ぬ鄙、宮崎・西都の豊かな四季の風景が広がるような体験をしました。
 マスターによると、これは非売品であり、コストだけを計算すると大変な値段になってしまう。蔵の奥さんの趣味で漬けられ、付き合いの深い一部の酒屋にのみ贈られるとのこと。マスターは、これのお返しに、毎年、神戸名物の「いかなご」の佃煮を自ら炊いて送っているそうです。
 「人生、いたるところに青山あり」一杯の酒にしみじみ想うこのごろです。
(14Apr.2001)

 またもや酒ネタですが、あるところで大変な酒を飲みました。
 奈良県は新庄町のある地酒の古酒です。
 なにせ昭和57年(1982年)醸造といいますから、ざっと19年ものです。
 日本酒の古酒と云うと、通常古くなるほど紹興酒様の香りが強くなり、ちょっとくどくなってしまうのですが、これは全く違いました。口当たり良くするっとノドを通った後、鼻腔にえもいわれぬ良い香りが立ち上ってくるのです。
 蔵元によると、この酒は大手酒造メーカーの「桶買い」に出されるべく仕込まれた桶が、突然の注文キャンセルによりそのまま浮いてしまった結果、古酒となったそうです。日本酒がこのように良い状態で長期保存されることは希有なことです。しかもこれだけ素直な熟成をしているとは......。
 飲んだ帰り道、ふと思いました。ヒトもこの古酒のように、ヒネず、ダレず、素直に年月を重ねることができれば。そして淡泊にして芳醇な香り立つ熟成を迎えられれば、どんなに良いだろうか、と。
(22Apr.2001)

 ここ、神戸では、今年は本当に暑い夏です。
 みなさんは、どのような夏をお過ごしでしょうか。
 聞くところでは、戸田さんは東京、大阪、バンコクと回ってヘトヘトになった、とか。
 先日、私は家内の実家の伊豆にドライブしました。名神高速道路の京都での事故で5時間以上停滞に巻き込まれ、あげくに車のバッテリが上がって立ち往生、JAFの救援をあおぐという大変な旅でした。
 その中、休憩に立ち寄ったいくつかのサービスエリアで、「某外資系食品会社」のブランドを掲げたスタンドを発見しまして、ちょっとびっくりしました。こういう方法でしかこのブランドの生き残る道はないよ、てな話は、かっての同僚達としていたのですが、かって「高級ブランド」として独立店舗での展開をしてた頃の社員としては、心中感慨深いものがありましたね。商品種類も半分になってたし、ブランド名と違うやん、て感じです。まあそれでも良いんですが。
(5Aug.2001)

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