戸田光太郎の21世紀日記 2001年
- 2001年8月4日〜8月7日
2001年
8月4日(土)
- 午後にリエとイーストコーストに行く。
散歩するうち、豪雨に見舞われる。
これがまた南国特有の激しいスコールで、林の中を歩いているうちに暗くなる
し、人影は無くなるしで、リエは心細げである。
いくら歩いても雨足は弱くならない。
逆に強くなる。
雨をしのぐ屋根もない。
森は深くなるし、しぶく雨の中、日は沈む。
へとへとだ。
途中で引き返して狭い電話ボックスにリエとおさまった。
雨が小降りになって電話ボックスを出て、かなり歩いた末にタクシーを拾うこと
が出来た。
びしょ濡れなのでタクシーには申し訳なかった。
リエは夜にYさんの送別会へ。
Yさんは20代の日本人女性でリエよりも若い。
通信社で英語の経済記事を書いていた。
当然、帰国子女だと思ったら、これが違う。
四谷の大学に在学中、英国の通信社でアルバイトをしているうちに興味が出て、
ちょこちょこ書き始め、やがて経済記事を本格的に書くと決心して経済学部に入
りなおして短期に全ての学位をモノにしたのだという。その間、帰国子女でもな
いのに英語を徹底して勉強して通信社に採用された。
ロンドン本社で訓練されてからシンガポールのアジア本部に赴任してリエと知り
合ったのだ。
Yさんは本格的な経済英文記事を書くために日夜ボキャブラリーを増やすことを
心がけていて、面白くて使える文や単語を見つけると集めておくノートがある
し、単に株が暴落するにしても「まるで機長が真っ先にパラシュートで逃げてし
まった旅客機のように」などと表現を日夜工夫して書いているのだという。
で、本社ロンドンを希望してそれが叶ったのである。
いつかは証券アナリストになりたい、と抱負を語るYさんに対して、リエは(自
分はこのままでいいのかしら)と自問しているようなのだ。
8月5日(日)
天気が悪い。
リエの体調も悪いので部屋で読書。
8月6日(月)
定例会議。
英国人CEOから彼の眺めのいい部屋に呼び出されて絞られる。
彼はこうやって順番に一人一人絞っているらしい。
仕事の後でいくつか寄る場所があった。止められた携帯電話などの支払いとイン
ターネットの新バージョンのCD−ROM入手と夕食購入。これをオーチャード
近辺で済ます。
8月7日(火)
夕方、リエと餃子の旨い店で軽く食事。彼女はダイエット中である。高校生時代
の体重、40キロ代に戻す、というものだが、長身だし、無理がある。
最近彼女は体力がない。
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