戸田光太郎の2000年日記

2000年3月2日

２０００年
３月２日（木）

朝、ＰＣを開くと米国インターネット会社重役との面談をセットアップしたいと
東京のスウェーデン人ヘッドハンターからメールが入っていた。
シンガポール・東京間往復の顎・足・枕を出すというのなら行けるが、どうした
ものか。一日考えてみよう。
カムデン･タウンのＭＴＶで英国人二人を交えて日本と国際電話会議。
終わってから東京の｢某米資系食品会社｣に連絡。ＡやＹや三人のＭと話す。元気
そうで何より。
英国のヘッドハンターに連絡し、シンガポール支社へプッシュするようお願い
し、その英国からのファックスが届いた頃にシンガポールの担当者に直接連絡し
てみる。腰が引けているので少々失望したが、強くプッシュした。どうもこの会
社はフットワークが悪い。心配だ。明日も捻じ込むつもり。
更にシンガポールの邦人向け新聞の編集部に連絡し、滞在中に編集長と会いたい
と申し入れる。｢欧州の路上で｣単行本と現在の連載をご覧に入れて｢亜細亜の路上
で｣というような連載をしたいと話すつもり。駄目もと、で。これから数年はアジ
アをぐるぐる徘徊できれば、と思う。アジアと日本と欧州はダイレクトに繋がっ
ているので歴史、文化、宗教を勉強すると非常に面白い。ぐるっと回って自分の
体験の円環を閉じられるのではないだろうか。
オックスフォード通りのオフィスに移動して情報収集に励む。
英国人の元上司ＳからアジアのＴＶマーケットに関してレクチャーを受ける。こ
こには書けないが、非常に有益な助言を受ける。
有り難い。英国人のドライなビジネス感覚が面白い。
旅行代理店に寄ると、シンガポールが手配してくれた航空券が届いていた。
明日は雛祭りなので、リエのためにとピカデリーの和菓子屋で桜餅を買う。ロン
ドンには何でもあって便利だ。
禁酒三日目の今日も裏手の公園でジョギング。昨日久々に走ったので足がパンパ
ンになっているが、怠けるときりがないから鞭打った。
走りながらＭＴＶヨーロッパの新たな動きと、シンガポール作戦と、いくつか書
かなければいけない原稿と、某テレビ局への調査の件と、西欧ビジネスに関する
書きかけの単行本のこと、アジアの国々研究のことを考えたら時間が足りないこ
とを思い知り、若干焦った。
優先順位から言えば欧州の動きを整理して無事に引き継ぐことが一番。アジア研
究が二番。来週月曜日までにアジア各国の情報を英語でスラスラ言えるようにし
ておかなければいけない。どう転んでも面白い展開になりそうで嬉しい。
リエが大喜びで桜餅を食べる。ぺろり、だ。
スウェーデン人ヘッドハンターに交渉のメールを書く。シンガポールと日本往復
の旅費を出すなら行ってもいいてなことを細かくリアルに表現して送る。駄目も
と、だ。
スポンサーがつけば今回、日本にも足を伸ばせる。

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