戸田光太郎の2000年日記

2000年3月15日

2000年
3月15日(水)

どうして、どうして、どうして。また午前4時に目覚める。
バスタブに浸かるが、駄目。
諦めて起きだし、根津方面へ歩く。
シンガポールでも行った吉野屋で納豆定食に御漬物と牛皿。ビールも飲みたかっ
たが、これから面接なので自粛。
ホテルで下着類を洗い、またバスタブに浸かり、インターネット会社の英文資料
を読む。なんとなく分かった。質問をノートに書き付けて準備する。
まあ、今から慌てて何をやっても間に合わないし、どの道、自分以上の人間にな
ることは数時間では無理なので腹を括る。
上野駅まで歩き、構内地下の靴磨きでバリーのショート・ブーツをピカピカにして
もらう。
いざ、出陣。
地下鉄銀座線で赤坂見附に。
インターネットを手広くやっている会社で人事担当と話す。非常にいい反応。次
に常務が出てきて話は盛り上がる。僕は欧州に関する色々なエピソードや欧米人
との交渉に関する技術論などを話す。これらのネタはちょうど、D社で出版予定
の単行本のために書いた原稿の材料なので口からスラスラ出た。シンガポールで
誘いを受けていることも説明した(早くしないと僕は消えてしまいますよ、とい
うメッセージ)。
アメリカ人青年からインタビューを受ける。
ここまででもう2時間が過ぎた。
人事担当者が来て、常務がもう一度会いたいと言っている、と耳打ちされる。
常務は、アジアやヨーロッパでインターネット会社を拡張していきたいと考えて
おり、僕みたいな人間が欲しいと言ってくださった。お礼に、昨日買った自著「欧
州の路上で」を差し上げる。
退室してから人事部の方と経費清算。シンガポールから東京への往復航空券とホ
テルの宿泊費二日分を現金でくれる。有り難い。
12時半になっていた。
T社が貸してくださった携帯でスウェーデン人ヘッドハンターに事後報告する。
腹が減った。見附駅近くにリンガーハットがあったのを思い出す。長崎チャンポ
ンが食べたい。しかし、行列が出来ていた。サラリーマンの昼時なのだ。
ちょっと移動してカツ丼と蕎麦のセットを食べる。
朝も昼もヘビーな僕である。
永田町まで歩き、半蔵門線で半蔵門へ。
外資専門のヘッドハンターに会う。
これは小さいオフィス。
最初が中年女性で、次が壮年の男性。ニューヨークに9年間住んでいたという。
米国の映画会社社長の口があるが、と映画好きの僕を誘惑した。年収は悪くな
い。欠点は商売の相手は保守的な日本人中年ばかりで、仕事は日本国内だけ。
連絡はハリウッドとするわけだが、内容はドメスティックなのである。非常に安
定性はある職場である、彼の説明する限りに於いてはだが。
このヘッドハンターの男性は非常に言葉巧みで頭が良い人間のようである。
地下鉄で青山に出る。
久々に表参道を歩く。
若者ウォッチングが楽しい。
16:00にD社の出版編集長Mさんと単行本の打ち合わせ。方向性が掴める。
装丁のことも意見交換。と、打ち合わせしていると携帯に、スウェーデン人ヘッ
ドハンターやシンガポールの採用担当から次々と電話が入ってくる。ちょっと席
を外して給料交渉に入る。
MさんにD社が出版しているアジアに関する本などを譲って頂く。
有り難い。
JRで目黒駅に行き、米資系某食品会社に顔を出す。
先に、昔からある居酒屋「駒忠」に行ってM君と話す。
続々と面々が登場する。転職してアメリカでMBAを取得してアメリカのエン
ターテインメント会社の日本支社に入ったE君、内装デザイン施工会社に転職し
たH君、神戸から駆けつけてくれた、このHPを作ってくれている神戸の
MIYAさん、恵比寿で家業を引き継いだ同期のN君、マーケティングの後輩で
今はアメリカのオフィス機器会社にいるUさん、日本橋三越で初対面してから
20年近く経つY先輩、昔社内バンドのマネージャーで現在秘密諜報部員のM
君、昔は腹が減るとやたらに立腹していたM君、おおそしてマーケティング部時
代の後輩S君、そして昔僕が店長をしていた時代の従業員Sちゃん! 懐かしいな
あ。皆、集合してくれて、ありがとうね!!!
僕は東京出張すると皆に会っていたが、神戸のMIYAさんなど、ほとんど全員
と15年振り、というようなもの凄い再会だった。人間、長く生きていると楽し
みも大きい!
昔話に花が咲いたけど、社員旅行のバスの中で僕がマイクを通してギター弾き語
りで思いっきり会社を批判するブルースを歌って上層部の顰蹙を受けながら当時
の新入社員だった後輩たちが、(ここは自由な会社だなあ!)と思った話など、
ほとんど赤の他人の行動にしか思えない。
むちゃくちゃな社員だったようだ。
携帯にスウェーデン人から連絡が入る。インターネット会社の担当とアメリカ人
がもう一度会いたいとのこと。
20:30には泣く泣くMIYAさんと居酒屋を出る。
もっと長居したかったし、MIYAさんには悪かったが、T社のN社長を
MIYAさんに紹介するという用事もあるので仕方ない。
タクシーで赤坂見附へ。アメリカ人と日本人と面談後、またタクシーを拾って
21:30にはMIYAさんをN社長に引き合わせる。二人とも筋金入りのマッ
ク気違いだ。凄い対決になった。専門的過ぎて僕には二人の会話が宇宙人の言葉
にしか聞こえない。
会社屋上のサーバー冷蔵庫も見せて頂く。
こうして二人のマック・フリーク対決は無事に終わった。
23:30に大島ラーメンでラーメンと餃子と冷酒。
ラーメンは不子屋の方が断然旨い。
ようやくMIYAさんはホテルにチェックイン出来た。
僕はコンビニで買った野菜ジュースを飲んで寝た。






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