戸田光太郎の2000年日記
- 2000年3月18日
2000年
3月18日(土)
- 久々にロンドンの自宅からHPを書く。
朝食を作る。納豆。日本で買った荒巻き鮭。蜆汁。鯖の甘煮。ご飯。
実は旅行中、マジに、リエの言うところの「戸田メシ」が食べたくなったのだ。
自分で言うのもナンだが、でも言ってしまうと、二人で「戸田メシ」を堪能した。
素朴な料理なのではあるが。
読書。洗濯。リエは僕が東京で買ってきたシンガポール案内本で異様に盛り上
がっている。
天気がいい。リエとエッジウェア通り近辺の市場に行く。パブで休憩。彼女は
シャンディ、僕はジョン・スミスのエクストラ・スムースを飲む。
大根、アボカド、長葱、アスパラ、スケート、種無し葡萄、玉葱、レタス、マッ
シュルーム、などなどを買い込む。市場はスーパーよりずっと安くて新鮮なの
だ。
家に戻り、洗濯物を干して洗濯第二弾。
そして読書。リエはまたシンガポール本に興奮してエステがどうのと言ってい
る。
リエの友人の日本人女性と彼女のアメリカ人のボーイフレンドと我々の4人で夕
食する時間が近づいた。
「ソーホー・ソーホー」で待ち合わせ。まず、ドリンクする。
彼は僕より年上のアメリカ人で、かなり世界の色々なところを旅行しているボス
トンにあるアメリカの会社の社長のようだが、映画に詳しかった。僕もガキの頃
からの映画気違いなので、夕食のインド料理屋に移動してからも、ゲーブル、モ
ンロー、クリフトの「荒馬と女」から、スコセッシ、アルトマンの映画や、「アル
ジェの戦い」などについて語った。彼は「アルジェの戦い」の出演者と知己なのであ
る。
リエと彼女の友人は呆れていた。「二人ともオタクねえ」。
彼は電気プラント施設会社で働いていて1992年までは外国にあまり出ていか
なかったというから、最近、世界に目が開かれた人のようである。その下地は映
画で作られていたのだろう。僕も、或る部分、そうなのかもしれない。
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