戸田光太郎の2000年日記

2000年3月27日

２０００年
３月２７日（月）

坂本龍一インタビューのゲラをチェック。Ｉ編集部員に連絡。
シンガポールの往復チケットの手配と労働許可の件。
僕はシャワーを浴びてから無精髭は剃らずに黒いタートルネックに黒い上下とい
うマン･イン･ブラック状態で外出。
リエの中国陶器研究の手伝いでカラー･コピーを取ってＳＯＡＳへ行く。ブルネ
イ･ギャラリーで切り張り。噂のフランス青年ザビエルに会う。大学の近くの中華
｢プーンズ｣でリエと昼食。地下鉄で帰って着替えてから、いったん帰宅。
木曜日にはシンガポールに飛ぼうと思う。家の選定だ。インターネットで不動産
情報を見ていると、現在住むロンドンと同じ賃貸料で、プールやテニスコートや
ジムやエステ付きコンドミニアムに入れることが判明し、リエがナチュラル･ハイ
になった。彼女はハミングしてスキップしている。
この前、｢マグノリア｣を見に行った時に映画館のバーテンに貰ったチケットで本
日はジョージ･クルーニー主演｢Three Kings｣を、溶けるチーズの一杯掛かったナ
チョスを食べながら観た。○。湾岸戦争の映画は初めてだ。ヴェトナム戦争が終
結したのが１９７５年で｢地獄の黙示録｣や｢ディア･ハンター｣が登場してきたのが
１９７８年くらいだから、３年の間があるわけで、湾岸戦争の起きた１９９０年
から１０年経った今、それを題材にした映画が出てきても不思議ではない。が、
感覚的には、やけに最近に感じる。
帰りに｢セイフウェイ｣でチキンの丸焼きとシーザース･サラダとキャンティを買っ
て家のキッチンで開く。
南仏で買った青と黄色のカラフルな皿に並べて、映画の感想を立ち話しながら、
リエと食べた。旨い。
ハーブ･サラダ、西洋芥子と蜂蜜のドレッシングや絞りたてのオレンジジュースな
どなども買ってきたので冷蔵庫に入れておく。
ニュースダイジェストの新｢戸田番｣Ｋさんのファックスに応えて原稿を三本直
し、Ｅメールする。
そろそろ約束したシンガポールの邦人紙にもコラムを書かねば。

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