戸田光太郎の2000年日記

2000年4月13日

２０００年
４月１３日（木）

おいなりさんを作る。味噌汁と。旨い。
昼はチラシ寿司を作った。
海外を飛び回ってビジネスするのも好きだが、家で料理して読書するのも好き
だ。この生活もあと一ヶ月で終わる。
午後に英国ニュース･ダイジェストに行った。
ここも１９９２年に初めて訪れてからほとんど変化がない。
新しい｢戸田番｣のＫさんと対面する。ハンサムな青年である。
他の編集部員の面々も美男美女揃いで、プロフェッショナルに引き締まった顔立
ちだった。昔はこうではなかった。ような気がする。
採用基準が変わったのか。フィーが上がったのか。
東芝ルポのフロッピーをＭＳ−ＤＯＳに変換させてもらう。
家には古いキャノワードのフロッピーもあるが、あれは変換できないでいる。今
までワープロにいくら金を遣ったろう。すぐゴミになりやがって。それでも僕は
まだ原稿料を稼ぐから減価償却しているのだが。
編集長と｢欧州の路上で｣の新タイトルについて話す。僕のアイディアは｢路上
で。｣というもので、｢モー娘。｣のように読点が付くものだが、却下された。
家に帰ると１８時。
明太子スパを作る。
リエと散歩。
ボーダーズでJeffrey J. Fox著｢How To Become CEO｣という恥ずかしい本を買う。
そう。また恥ずかしい本だ。経営最高責任者になる方法。
リエは風邪気味になってしまってナイトナースを飲み、風呂に入って、ばたん
きゅう。
僕は本をずっと読んで近所のパブで飲んみながら｢ＣＥＯ｣を読了した。○。短い
教訓と付随する文章で成るのだが、以下の教訓が面白い。
*Don’t Take Work Home from the Office.（仕事を家庭に持ち込むな）
*Always Take Vacations.（有休はきっちり取れ）
*Treat Your Family as Your Number One Client.（家族は一番のお得意客のよう
に遇せよ）
アメリカ人が書いているせいか、家庭を疎かにしないよう注意を促している。
後は、感情に振り回されるな、とか、派閥抗争には巻き込まれるな、とか部下の
家族の存在を忘れるな、とか、考えに集中できる時間を作れ、とか、目標設定し
てそれを日々のアクションに微分して実行せよ、というような一般的な手法が書
いてあった。
アメリカのベストセラーだそうで、シンガポールの本屋でも目にしたが、一時間
ほどで読めるという手軽さが受けたのだと思う。いつか、こんなお手軽ビジネス
本を書いてみたい。パロディー的なやつを。
結局、どの本も言っていることは一つだ。
長期計画を立てろ。それを年度計画、月度、週、一日と微分していき、一つずつ
実行しろ。
馬鹿野郎！
俺はロボットじゃねえぞ。

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