戸田光太郎の2000年日記

2000年4月16日

２０００年
４月１６日（日）

午前七時に目覚める。
昨日、雨宮アナ時代の｢チューボーですよ｣を見ていてゴーヤ･チャンプルの作り方
が出てきたので、ゴーヤの変わりにピーマンでチャンプルを作ってヘビーな朝食
とした。
素晴らしい天気だ。リエとマーブル･アーチに出てハイド･パークを歩いた。
花壇の見事なこと。僕の払う高い税金がこういうことに使われているなら仕方な
い、としよう。
南下してハイドパーク･コーナーの地下道を抜けてグリーン･パークを歩く。
セント･ジェイムス･パークに抜けようとしたら、バッキンガム宮殿周辺が人込み
だった。
今日はロンドン･マラソンだったのだ。
セント･ジェイムス･パークへマラソン･コースを迂回して入り、橋から水鳥の巣作
りを眺めた。雌鳥が卵を暖めていると、雄鳥がいそいそ泳いで小枝を集めてきて
は巣に乗せたり、長い枝を捻って突き刺したり、休まず働き続けている。その姿
に感動した。まるで人間のお父さんのように真面目に働いているではないか。
ＤＮＡのなせる技か。けなげである。泣かせる。
セント･ジェイムス･パークを抜けて衛兵に群がる観光客を尻目にトラファル
ガー･スクエアに出る。
レスター･スクエアまで歩き、チャイナタウンで、また、ヤムチャした。
ウェイトレスと話す。広東語にも色々方言があって、それは大体１５に分類でき
るが、それぞれが余りに異なるのでコミュニケートできないのだという。驚い
た。例えば彼女はレストラン従業員の多くが香港出身なので広東語で喋るが、そ
の広東語は彼女の家で両親が喋っている広東語と全く違って（ここで彼女はいく
つか単語を並べて発音の違いを披瀝した）、互いに意志疎通できない。福建語も
そうだという。だから北京語に至っては外国語と同じだそうだ。
世界中の中華料理屋で広東語が話される傾向にあるのは、まず香港及び中国南部
沿岸地帯の人間が広東語と共に移住したからだという。中国は余りに広い。
またピカデリー通りをグリーン･パークまで歩く。ハイドパークの花壇で寝転ん
だ。
太陽がいっぱいで気持ちいい。
ハイドパークのカフェで赤ワインを飲む。
およそ４時間も歩いてしまった。
バスタブにアース製薬の薬用入浴剤｢露天湯めぐり｣シリーズの｢群馬桜山の湯｣を
入れて浸かる。
極楽、極楽。

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