戸田光太郎の2000年日記

2000年5月6日

２０００年
５月６日（土）

２２６枚まで辿り着く。あと３０枚かな。
ジョギング、腕立て伏せ、腹筋。禁酒七日目。
梅棹忠夫著｢実戦・世界言語紀行｣読了。△。これだけの体験をしていて、これだ
け面白くなく書くというのは凄い。学者の特権か。対照的なビートたけし著｢たけ
しの２０世紀日本史｣も読了。◎。これだけ硬い内容を面白く書くのは才能だ。
保坂榮之介著｢記憶力｣読。×。買った僕も馬鹿だが、こんなもんが本として流通
するのだから不思議だ。僕の書いた２２６枚の方が数倍価値はある。でも、｢記憶
力｣とは売れるタイトルだ。僕の本の題名も｢欧米仕事術｣とかダサいのにしようか
な。でも、そんな題の本ていくらでもあるし、例えば｢切り捨て御免、欧米ビジネ
ス方程式｣というのも右翼っぽいしな。横文字を入れて｢クロスローズ
ＣＲＯＳＳＲＯＡＤＳ（十字路）：欧米仕事術｣辺りかな。
｢奥義：欧米ビジネス方程式｣これ、いいかも。｢直伝：欧米ビジネス方程式｣やっ
ぱダサいか。｢秘伝：欧米ビジネス方程式｣｢日本脱出：欧米ビジネス方程式｣い
や。｢アンチ･グローバリゼーション｣。なんかパンチのある題名はないのか。品が
悪くないやつで。｢奥義：欧米ビジネス方程式。２０日間集中講座｣むむむ。｢悶
絶：欧米ビジネス方程式｣違うな。｢失神：欧米ビジネス方程式｣ますます違う。
｢金髪：欧米ビジネス方程式｣｢外人：欧米ビジネス方程式｣｢まな板：欧米ビジネス
方程式｣なんだか外れていくなあ。｢欧米ビジネス方程式｣という言葉だけはピタリ
とくるんだけど。｢欧米ビジネス方程式：四畳半襖の下張り｣だめだ。｢完本：欧米
ビジネス方程式｣。野口氏は｢超｣という当たり前の言葉を専売特許にしてしまって
上手いもんだった。当たり前の言葉を蘇らせればいいんだけど、これが難しい。
｢電動：欧米ビジネス方程式｣。
帯の文句は｢地球のどこでも生きていける人間になりたい｣かなんか。短くして、
｢日本の外でも生きていける｣。
不況ニッポンの閉塞感をマーケティングするとこういうコピーがいいのじゃない
かな。
久々の輝くばかりの晴天なのでリエと裏の公園に苺とサクランボとバナナと飲み
物を持っていって読書。公園は幸せそうな人々で一杯だ。好天だけで幸せになれ
るのだ、英国に住んでいると！
今日は喉が渇いて、ビールをぐいぐいと飲んだら旨かったろうな、と夢見る。
が、ビールを飲めばワイン、ワインが終わればウィスキーと二日酔いになるまで
ノン･ストップになるので止めておく。９０年代からこっちのマット･スカダー状
態である。
ノン･アルコールのりんごサイダーを何本も飲む。
どこまで禁酒できるか？
５月１１日の機内で出てくるタダ酒は危険だ。
夜は珍しくピザのデリバリー。

---

＜表紙に戻る＞

＜2000年日記トップページに戻る＞