戸田光太郎の2000年日記

2000年5月16日

２０００年
５月１６日（火）

昨晩は、すぐ眠りに落ちた。
と思ったら１２時過ぎに目覚めてそれから眠れなかった。
いやはや。
８：３０に出社すると中国系シンガポール女性Ａのが早かった。
英国人上司Ｓとミーティング。
人事部長の中国系女性Ｆと昼食。
小渕さんのことを聞かれる。
皆は｢冷めたピザ｣などと悪し様に言っていたことを悔いているのではないか、と
僕は応えた。政治手腕はどうあれ、日本国民は相対的に勤勉で正直な人を亡くし
たわけだから。
昔、フランス人ジャーナリストの友人が言っていた。どうして日本人は自分達が
選んだ首相を悪し様に言うのか、と。
フランス人は一旦選んだからからには、そうそう悪口ばかりは言わない、とい
う。
僕も逆にシンガポールのゴー･チョク･トン首相への一般国民の評価を聞いた。
彼女の応えはこうだ。１９９７年に起きたアジア通貨危機を乗り越えるために彼
はリーダーシップを発揮した。ここ２年ほどで彼は信頼されるようになった。上
級相リー･クワンユーからは徐々に自立している。
それはいいことだと僕も安心した。リー･クワンユーは余りに卓越した人物であ
る。日本にも一人欲しいくらいの人物だ。上背があって知的で厳しくもあり優し
くもありそうなゴー･チョク･トン首相も日本の政治家には見当たらないタイプ
だ。日本は偏差値教育に比重を置きすぎてエリート養成を怠ったツケが回ってき
ているのだと思う。
間を置いて１５時から１７時までＳの講座。
トラフィック（ＣＭ放映）のマレー系シンガポール人Ｖと。彼女はマレー語と英
語しかわからない。
僕の新しい秘書は香港チャイニーズの可愛いい素直な女の子Ｐである。
ビシャンのホーカーズでソト･アヤムを食べるが、ビンタン島のソト･アヤムの比
ではない。
いや。不味いのでチキン･ライスとタイガー･ビールで口直し。
そのまま家でニュースを見ながらウィスキーを飲む。

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