20-22may2000

戸田光太郎の2000年日記

2000年5月20日～22日

２０００年
５月２０日（土）

起きてホーカーズで食事し、ビシャン公園をジョギングしてから部屋に戻り、
プールで泳ぐ。
ビシャン駅ビルのフード･ジャンクションでカツ丼を食べる。安いけど旨くなかっ
た、これは。
オーチャード通りに出て本を数冊買う。
伊勢丹の地下で天ぷら蕎麦セットを食べるが、これも駄目。
日本人が料理人でないと駄目だな。
会田｢アーロン捕虜収容所｣を読む。忘れていたが、多分、これは高校生くらいの
時に読んでいる。○。会田のイギリス人に関する記述には弱点がある。
１）本当にはイギリス人と接していない
２）英語がほとんど出来ない
３）極限状況過ぎる
どう客観的に考えても日本帝国のイギリス人捕虜の扱いは肉体的にも、もっと手
荒かったと思う。
共感出来る部分も多々あるが、イギリス人捕虜の書いた本を読んで初めて公平な
判断ができるだろう。
｢イギリス人のことなら今でも婦女子であれ一寸刻みに切り刻んでも後悔はない｣
みたいな記述はあるが、これはいくらなんでも学者としては絶対に書いてはなら
ないことだったろう。これを書いていたら世界中で戦争の災厄を受けた人間が互
いに敵を呪い合うことに終始する。事実を記することによって、読者をしてイギ
リス人を憎ましむるならまだしも。
それほど会田氏の憎悪は根深いものだったのだ。
会田氏は触れてないが、帝国陸軍の兵卒の扱いは、イギリス人に比べて数段惨い
と思う。｢現地調達｣つまり、泥棒を強いた軍隊の兵隊達が｢泥棒集団｣になって
いったのも自然である。