戸田光太郎の2000年日記

2000年5月24日

２０００年
５月２４日（水）

朝、宿泊するコンラッド･ホテルでブレックファスト･ミーティング。途中で抜け
出してホテルからタクシーを拾い、香港島から九龍のオフィスへ移動。老朽化し

た高層ビルが小奇麗なシンガポールとは違うところだ。
戦略部のヘッドである香港チャイニーズのＣと会う。
英国留学していたとのことでロンドンの話に花が咲く。彼はこのテレビ局に入る
前、マッキンゼーでコンサルタントをやっていたのだ。守秘義務契約をしたので
多くは語れないわけだが、マレーシアのマハティールから依頼されたコンサルタ
ントに関しては、マハティール自身が公言しているので少し触れてくれた。つま
り、情報産業社会に向けてインフラや教育を整えていくための方向性をマレーシ
アにコンサルタントしていたのである。プロジェクトのリーダーは大前研一であ
る。Ｃは大前の形態模写をしてくれた。厳しく突っ込んでくる人だったようだ。
世の中には頭の良い人がいて、戦略室というような部署やコンサルタント会社で
働いている。彼らと話すのは楽しい。
そして、ベスト･アンド･ブライテストも間違いを起こすのである。ベトナムの泥
沼に嵌まったケネディーの側近がそうだし、大前研一がコンサルタントしても再
起しなかった会社がそうだ。
昼はワンタン麺を食べる。
夕方にはシンガポールへ戻った。

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