戸田光太郎の2000年日記

2000年8月8日〜11日

２０００年
８月８日（火）

夕方１７：５０の便で台北に飛ぶ。
子供の頃にはエディンバラにいたがニュージーランドで育ったという白人青年Ｇ
と一緒。彼は今回のバーチャル･アイドルを操作するエンジニアの一人。
ホテルにチェックインしてからＧ青年やシンガポール人女性二人も加わって屋台
で食事。台北ビールに内臓系ツマミと台湾独特の麺類。旨い。

８月９日（水）

一日台北のオフィスで打ち合わせ。
バーチャル･アイドルをどうやってコンサートに組み込むか、ということで台湾オ
フィスの制作側と静かな戦いが繰り広げられる。
昼はオフィス近くの食堂で中華。旨い。
夜は皆でＫＩＫＩという店で中華。これがまた旨い。豆腐料理とビーフが旨い。

８月１０日（木）

台北のワーナー･ビレッジの広場に朝６時集合で会場設営に立ち会う。警備員や技
術者は英語が出来ないので、シンガポール人Ｂ嬢が北京官話で交渉。そのうちＧ
青年、ギリシア系英国女性プロデューサーＦ、アメリカ人コンピューター･アー
ティストＪ、ニューヨーク帰りの中国系女性プロデューサーＦが到着し、スター
バックスで朝食を摂ってからコンピューターを立ち上げる。テントや飾り付けや
大型画面などが設営される。
延々と作業は続き、散々苦労した挙げ句、夜のイベントではコンピューターの故
障でバーチャル･アイドルがパフォーマンスの途中で突然作動しなくなり、生身の
司会者（ＶＪ）がフォローした。
長い一日の結末に、くたくた。

８月１１日（金）

宿泊しているホテルで明日から始まる二日間にわたるポップス･コンサートの記者
会見。
英国からはアトミック･キトゥンズが来てちらと歌った。非常に粗野で下品な小娘
である。韓国からは神話が来た。日本からはＲ＆Ｂの平井堅。彼はカッコイイ。
背が高くて、しなやかでいて堂々と対応していた。同僚の女性のキャアキャア
言っていた。もう一人の日本人は相川七瀬。可愛いくて、バーチャル･アイドルの
｢ゆき｣みたいだ、とオーストラリア人青年が言う。相川七瀬は平井堅に比べてと
てもシャイで、インタビュアーは苦労していた。台湾からは人気のハンサム青年
オー･ファン･リー、香港からは超ナルシストのニコラス･ツァイが来たが、大御所
ココ･リーは来なかった。
オフィスで遅くまで準備。
何だか、非常に恐ろしい事が起きるのではないかという不吉な予感がずっとして
いる。昨日の故障以上のことが。

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